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月別アーカイブ: 2025年6月

三笠観光のよもやま話~第8回~

皆さんこんにちは!

三笠観光、更新担当の中西です。

 

観光バス業は、「移動手段」にとどまらず、お客様の旅の満足度や安全に深く関わるサービス業です。そのため、ほんの些細なトラブルが企業全体の信用やクレームにつながるリスクを持っています。

ここでは、観光バス業で起こりやすいトラブル事例と、その背景にある問題点、予防のための対策を現場目線で詳しく解説します。


1. 交通遅延・渋滞によるスケジュール崩れ

トラブル例:

  • 渋滞で観光地に予定通り到着できない

  • 飲食・入場の予約時間に遅れてしまう

原因:

  • 時間の読めない高速道路・観光地付近の混雑

  • 無理のある過密スケジュール

対策:

  • 余裕を持った運行計画の作成

  • 出発前の道路交通情報チェックと迂回ルートの検討

  • バスガイド・添乗員との連携で臨機応変に対応


2. 車内トラブル(体調不良・忘れ物・座席トラブル)

トラブル例:

  • お客様の急な体調不良

  • 座席の割り当てミスや席の取り合い

  • 大切な荷物や財布の置き忘れ

原因:

  • 車内管理の不徹底

  • コミュニケーション不足

対策:

  • 出発前の健康チェックと常備薬の準備

  • 明確な座席表の配布とガイドによる案内

  • 車内アナウンスでの注意喚起と終点確認の徹底


3. 接客トラブル(態度・言葉・対応の不一致)

トラブル例:

  • 運転士や添乗員の態度が無愛想と言われる

  • 対応の違いで他のツアー客と比較される

原因:

  • マナー教育のバラつき

  • 顧客層への理解不足

対策:

  • スタッフ向けの接客研修・マニュアルの整備

  • 外国人客・高齢者への配慮ポイント共有

  • クレーム発生時の初動対応マニュアル整備


4. 安全トラブル(事故・乗車中の転倒など)

トラブル例:

  • 急ブレーキや雨天による接触事故

  • 車内での転倒によるケガ

原因:

  • 運転環境・天候の変化

  • 荷物や足元の整理不足

対策:

  • 点検・整備の徹底と運転前のブリーフィング

  • 高齢者・子ども向けの安全アナウンス

  • 雨天時のタオル・滑り止めマットの設置


5. 行程変更・キャンセルによる顧客不満

トラブル例:

  • 天候不良で観光地が変更・中止に

  • イベントや施設が急遽休業していた

原因:

  • 代替案の準備不足

  • 情報収集の遅れ

対策:

  • 天候や施設情報の事前確認と随時チェック

  • 行程変更の際は丁寧な説明と選択肢提示

  • 万が一のための“Bプラン”を複数用意しておく


6. 利用者間のトラブル(団体客・外国人との摩擦など)

トラブル例:

  • 車内での騒音や迷惑行為

  • 外国語が通じない・文化の違いによる摩擦

原因:

  • 客層の多様化

  • 案内不足・ガイド不足

対策:

  • 複数言語による注意書きやアナウンスの導入

  • 出発前に「乗車ルールの共有タイム」を設ける

  • 添乗員やガイドがクッション役として介入できる体制を整える


トラブルは“未然に防ぐ準備力”で9割回避できる

観光バス業では、「おもてなし」だけでなく「起こりうる事態への備え」が極めて重要です。起きる可能性のあるトラブルをあらかじめ想定し、事前対応・現場判断・スタッフ連携の三本柱を整えることで、ほとんどの問題は未然に防げます。

そして何より、“お客様の立場に立つ目線”が、トラブル防止と顧客満足を両立させる最大の鍵です。

 

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三笠観光のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

三笠観光、更新担当の中西です。

 

観光バス業は、ただ「人を運ぶ」仕事ではありません。行き先には、思い出、出会い、感動があり、運転士やスタッフはそれらを安心・安全・快適に届ける案内人としての役割を果たしています。

本記事では、観光バス業に携わる人々が感じる“喜び”や“やりがい”について、現場のリアルな視点から深掘りしてご紹介します。


1. お客様の「楽しかった!」という言葉が最高のご褒美

ツアーが終わった後の「またこのバスに乗りたい」「素敵な旅をありがとう」という感謝の言葉。これこそが、観光バスに関わるすべてのスタッフの原動力です。

運転士・添乗員の実感:

  • 「子どもが“また来るね!”と手を振ってくれた」

  • 「お年寄りから“安全運転で安心できた”と言われた」

  • 「外国人観光客から“日本の景色を忘れません”と笑顔をもらえた」

乗客の笑顔が、“自分の仕事が誰かの大切な思い出の一部になった”という深い満足感を与えてくれます。


2. 人と人をつなぎ、地域の魅力を伝える喜び

観光バスは、単なる移動手段ではなく、**地域の観光資源を紹介し、人を街へ誘う「動く観光大使」**です。

喜びの瞬間:

  • 「バスが到着したことで、地方の商店街に賑わいが戻った」

  • 「道中でガイドした名物店に、お客様が後日訪れてくれた」

  • 「地元の子どもたちがバスに興味を持ってくれた」

こうした瞬間に、自分たちが地域活性化の一翼を担っていると実感できます。


3. 季節ごとの絶景や文化を肌で感じられる

春は桜、夏は高原、秋は紅葉、冬は雪景色…。四季折々の観光地をめぐる観光バス業には、自然や文化の美しさを日常的に味わえる特権があります。

「お客様に景色を見せながら、私自身も心が洗われた」
そんな声が多く、自分も“旅の一部”を味わいながら働けるのがこの仕事の魅力です。


4. 困難を乗り越えた時のチームの一体感

急な渋滞、天候不良、バスのトラブル…観光バスの現場には、常に予期せぬ出来事があります。しかし、それらをスタッフ同士が連携して乗り越えた時には、大きな達成感と絆が生まれます。

チームとしての喜び:

  • 添乗員と運転士が連携してスムーズに迂回路を確保

  • 担当者が急な食事手配をして無事予定通り運行

  • 乗客が「こんなトラブルでも安心できた」と言ってくれた

「誰かの旅を守った」という誇りが胸に残ります。


5. 長期的な関係が築ける“常連客”の存在

観光バスには、「毎年このツアーに来る」「この運転士さんに会いに来た」というリピーターが多くいます。

  • 名前を覚えて声をかけてくれるお客様

  • 「去年も来たんですよ!」と笑顔を見せる方

  • 最後に手紙やお土産をくださる感動的な別れ

人と人との関係性が深まる仕事であり、人生の一場面を共有できることが最大の喜びでもあります。


観光バス業は“人の思い出を支える”喜びの仕事

観光バス業は、車を走らせるだけの業務ではありません。「人の笑顔」「旅の満足」「地域の魅力」「スタッフの連携」――そのすべてが一体となって生まれる“旅の完成形”を支えているのです。

この仕事には、ただの移動を**“記憶に残る時間”に変える力**があります。

あなたも、観光バスを通して誰かの特別な一日を届ける一員になってみませんか?

 

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