皆さんこんにちは!
三笠観光、更新担当の中西です。
観光バス業は、「移動手段」にとどまらず、お客様の旅の満足度や安全に深く関わるサービス業です。そのため、ほんの些細なトラブルが企業全体の信用やクレームにつながるリスクを持っています。
ここでは、観光バス業で起こりやすいトラブル事例と、その背景にある問題点、予防のための対策を現場目線で詳しく解説します。
1. 交通遅延・渋滞によるスケジュール崩れ
トラブル例:
-
渋滞で観光地に予定通り到着できない
-
飲食・入場の予約時間に遅れてしまう
原因:
-
時間の読めない高速道路・観光地付近の混雑
-
無理のある過密スケジュール
対策:
-
余裕を持った運行計画の作成
-
出発前の道路交通情報チェックと迂回ルートの検討
-
バスガイド・添乗員との連携で臨機応変に対応
2. 車内トラブル(体調不良・忘れ物・座席トラブル)
トラブル例:
-
お客様の急な体調不良
-
座席の割り当てミスや席の取り合い
-
大切な荷物や財布の置き忘れ
原因:
対策:
-
出発前の健康チェックと常備薬の準備
-
明確な座席表の配布とガイドによる案内
-
車内アナウンスでの注意喚起と終点確認の徹底
3. 接客トラブル(態度・言葉・対応の不一致)
トラブル例:
-
運転士や添乗員の態度が無愛想と言われる
-
対応の違いで他のツアー客と比較される
原因:
対策:
-
スタッフ向けの接客研修・マニュアルの整備
-
外国人客・高齢者への配慮ポイント共有
-
クレーム発生時の初動対応マニュアル整備
4. 安全トラブル(事故・乗車中の転倒など)
トラブル例:
-
急ブレーキや雨天による接触事故
-
車内での転倒によるケガ
原因:
対策:
-
点検・整備の徹底と運転前のブリーフィング
-
高齢者・子ども向けの安全アナウンス
-
雨天時のタオル・滑り止めマットの設置
5. 行程変更・キャンセルによる顧客不満
トラブル例:
-
天候不良で観光地が変更・中止に
-
イベントや施設が急遽休業していた
原因:
対策:
-
天候や施設情報の事前確認と随時チェック
-
行程変更の際は丁寧な説明と選択肢提示
-
万が一のための“Bプラン”を複数用意しておく
6. 利用者間のトラブル(団体客・外国人との摩擦など)
トラブル例:
-
車内での騒音や迷惑行為
-
外国語が通じない・文化の違いによる摩擦
原因:
対策:
トラブルは“未然に防ぐ準備力”で9割回避できる
観光バス業では、「おもてなし」だけでなく「起こりうる事態への備え」が極めて重要です。起きる可能性のあるトラブルをあらかじめ想定し、事前対応・現場判断・スタッフ連携の三本柱を整えることで、ほとんどの問題は未然に防げます。
そして何より、“お客様の立場に立つ目線”が、トラブル防止と顧客満足を両立させる最大の鍵です。
ご予約はこちらから!
