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皆さんこんにちは!
三笠観光、更新担当の中西です。
観光バス業は、「移動手段」にとどまらず、お客様の旅の満足度や安全に深く関わるサービス業です。そのため、ほんの些細なトラブルが企業全体の信用やクレームにつながるリスクを持っています。
ここでは、観光バス業で起こりやすいトラブル事例と、その背景にある問題点、予防のための対策を現場目線で詳しく解説します。
渋滞で観光地に予定通り到着できない
飲食・入場の予約時間に遅れてしまう
時間の読めない高速道路・観光地付近の混雑
無理のある過密スケジュール
余裕を持った運行計画の作成
出発前の道路交通情報チェックと迂回ルートの検討
バスガイド・添乗員との連携で臨機応変に対応
お客様の急な体調不良
座席の割り当てミスや席の取り合い
大切な荷物や財布の置き忘れ
車内管理の不徹底
コミュニケーション不足
出発前の健康チェックと常備薬の準備
明確な座席表の配布とガイドによる案内
車内アナウンスでの注意喚起と終点確認の徹底
運転士や添乗員の態度が無愛想と言われる
対応の違いで他のツアー客と比較される
マナー教育のバラつき
顧客層への理解不足
スタッフ向けの接客研修・マニュアルの整備
外国人客・高齢者への配慮ポイント共有
クレーム発生時の初動対応マニュアル整備
急ブレーキや雨天による接触事故
車内での転倒によるケガ
運転環境・天候の変化
荷物や足元の整理不足
点検・整備の徹底と運転前のブリーフィング
高齢者・子ども向けの安全アナウンス
雨天時のタオル・滑り止めマットの設置
天候不良で観光地が変更・中止に
イベントや施設が急遽休業していた
代替案の準備不足
情報収集の遅れ
天候や施設情報の事前確認と随時チェック
行程変更の際は丁寧な説明と選択肢提示
万が一のための“Bプラン”を複数用意しておく
車内での騒音や迷惑行為
外国語が通じない・文化の違いによる摩擦
客層の多様化
案内不足・ガイド不足
複数言語による注意書きやアナウンスの導入
出発前に「乗車ルールの共有タイム」を設ける
添乗員やガイドがクッション役として介入できる体制を整える
観光バス業では、「おもてなし」だけでなく「起こりうる事態への備え」が極めて重要です。起きる可能性のあるトラブルをあらかじめ想定し、事前対応・現場判断・スタッフ連携の三本柱を整えることで、ほとんどの問題は未然に防げます。
そして何より、“お客様の立場に立つ目線”が、トラブル防止と顧客満足を両立させる最大の鍵です。